Playwright

2025年5月10日

Playwrightは、マイクロソフトが開発したモダンWebアプリのためのE2Eテストフレームワークです。単一のAPIでChromium、Firefox、WebKitの主要ブラウザエンジンをテストでき、信頼性の高い自動化テストを実現します。

特徴

Playwrightの主な特徴は以下の通りです。

Playwrightは、自動待機機能（Auto-wait）を備えており、アクションを実行する前に要素がアクション可能になるのを自動的に待ちます。これにより、人工的なタイムアウト（不安定なテストの主な原因）の必要性がなくなり、より信頼性の高いテストをシンプルに書けます。

Playwrightは、独自のテストランナー（Playwright Test）を提供しています。最も簡単な始め方は以下のコマンドを実行することです：

npm init playwright@latest

または、手動でインストールする場合：

npm i -D @playwright/test
# サポートされているブラウザをインストール
npx playwright install

特定のブラウザのみをインストールすることも可能です。

Playwrightはオープンソースソフトウェアであり、Apache-2.0ライセンスの下で提供されています。

Playwrightは包括的なドキュメントを提供しており、基本的な使い方から高度な機能まで詳細に解説されています。

Playwrightの各言語向けのAPIリファレンスも充実しています。

Playwrightは、モダンなWebアプリのテスト自動化において、信頼性と効率性を両立させるフレームワークです。特に、単一のAPIで複数のブラウザエンジンをテストできる点は、クロスブラウザ互換性を確保する上で大きな価値があります。

自動待機機能によりフレーキーテスト（不安定なテスト）を排除できる点も、CI/CDパイプラインにおける信頼性向上に貢献します。また、複数のプログラミング言語をサポートしているため、既存のプロジェクトに容易に統合できるでしょう。

マイクロソフトが開発し、執筆時点でGitHubにて72,000以上のスターを獲得している点からも、コミュニティの支持と継続的な開発が期待できます。Webアプリの品質向上を目指す開発チームにとって、導入検討する価値のあるツールと言えるでしょう。